フェリングで今度こそ!【ゴナドトロピン療法】
クロミッドが不発に終わって落ち込むなか、フェリングという注射薬での排卵誘発を提案されました。
☆フェリング
hMG製剤の一種。
卵巣に直接作用するタイプの注射薬で、強力な排卵誘発剤。
hMG製剤とは、ゴナドトロピン(卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)のこと)を人の尿から抽出したもの。
そのhMG注射を使った治療法を、ゴナドトロピン療法と言うそうです。
この治療では出血が始まって5日目から7日間、毎日続けて注射を打つ必要があります。
卵胞が育ったのを確認したら排卵を起こすhCG注射を打ってタイミングを取る!というもの。
この薬は強力なので副作用の危険もあるそう…
その中でも最も気を付けなければいけないのが卵巣過剰刺激症候群(OHSS)。
これは、多くの卵胞が大きくなることで卵巣が腫れてしまうもので、ひどい場合は腹水や胸水がたまり、尿が減ったりもします。
血液の流れが悪くなって血栓症を起こすことがあり、時には命に関わることもあるんだとか。
OHSSの他にも、多胎妊娠の確立が高いのも副作用の一つ。
その確率は20%で、クロミッドの4~5%に比べても高い数値です。
5回に1回は多胎妊娠と考えるとかなり高い確率ですよね。
目的は前回のクロミッドと同じで卵胞を育てるということ。
違うのは、より強力だということです。
副作用を知るとちょっと怖いですが、とりあえずやるしか方法はない!というわけでやってみることにしました。
なので前回はクロミッドがダメでへこみながらも、いつものように消退出血を起こす注射を打ってもらって帰りました。
そして出血5日目からは、毎日決まった時間に注射を打ちに病院へ。
病院へ向かう途中で「こんな風に時間とお金をかけないと排卵さえできないんだ」と、またネガティブになってしまうことも…
フェリングの注射は、看護士さんに痛いかもしれないと言われましたが、私は注射自体よりも注射後が痛かったです。
筋肉注射なので右腕、左腕、右おしり、左おしりと毎日ローテーションで打っていきました。
腕に打った日は物を持つのがキツくておしりに打った日は歩くのがキツかったです…
それ以外はとくに副作用などの問題も無く、1週間通い終えました。
そして8日目。
卵胞が育ったのを確認できれば、排卵させるためのhCG注射を打つ日です。
まずは卵胞チェック!
前回ダメだったので、ダメだったらどうしよう…とネガティブなことばっかり考えてしまいます。
いやいや!クロミッドより強いんだし、1週間頑張ったしさすがに大丈夫!と自分に言い聞かせて内診台へ。
しかし。
ダメでした…撃沈。
ちょっと泣きそうなのをこらえつつ診察室へ戻ります…
今回は一番低い用量だったそうですが、副作用の危険を考慮して少量から少しずつ増やしていくのが普通なのだとか。
そのため最初は反応が無いこともあるそうです。
先生は「次の周期で増やしてみよう」と言っていました。
でも私は結構ショックで…
また次がある!とすぐには切り替えられず。
その場では判断できなかったので、とりあえず治療を一旦お休みすることにしました。